わろうそく

高澤商店

和蝋燭

1892年、能登半島七尾にて創業。以来和蝋燭製造を家業としている。 日本における和蝋燭の歴史は6世紀半ば、仏教の伝来とともに中国より日本に伝わったとされる。その仏教の普及とともに、蝋燭の製造が日本全国へ広まった。江戸時代、加賀藩の前田家によって、七尾には蝋燭座が設置された(「座」とは組合のようなもの)。これにより七尾に和蝋燭製造が育まれていた。この蝋燭座は江戸時代から明治の初め頃まであった。七尾で栄えた理由は、地理的条件として、七尾は能登半島の真ん中に位置し、天然の良港として江戸時代は、北前船の寄港地として栄え、七尾和蝋燭は、北前船に乗って九州や東北の各地にまで販売された。神社仏閣が多く、現在も信仰心に厚い土地柄である為、能登は祭りが一年を通して多く行なわれ、和蝋燭を使用する機会が多い。

芯—棒状のものに和紙を巻きその上から灯芯(とうしん)と呼ばれるものを捲いてつくる。ろう—櫨(はぜ)の実から採った蝋等を原料とする。植物性のろうは人体にも環境にも優しい。

使用法は、和蝋燭だけでは立たないので燭台が必要。燃焼時芯が炭化して炎が大きくなりすぎたら芯切り等で炭化し黒くなる箇所を切って使用する。