Hella JongeriusJongerius Lab

Jongerius Lab
Hella Jongerius
ヘラ・ヨンゲリウス

Jongerius Lab
Royal Tichelaar Makkum
Nymphenburg Porcelain Manufactory

Jongerius Lab

1963年オランダ生まれ、1988年〜1993年の間アイントフォーフェン・デザイン・アカデミーでインダストリアル・デザインを専攻する。
卒業後は、Droog designによって多くの作品がプロダクト化され、オランダのデザインを世に知らしめるような存在へと駆け上り、ファションやデザイン界、美術館や博物館、個人やギャラリーなどの多くのクライアントの仕事をする。2000年には自らのJongerius Lab(ヨンゲリウス ラボ)を立ち上げ、ラボで生産できる範囲の自由な仕事をしながら、ドイツのVitraやNymphenburg、スウェーデンのIKEAやアメリカのMaharamなど海外のクライアントとの仕事をしている。

彼女はアーティストではなくデザイナーとして、クラフトであることをテーマに、最先端技術と先端素材を使って原初の名残りのあるかたちを創り出す。18世紀のオランダ大航海時代の船の絵や、アフリカで出土された古代の土器であったり、中国の龍であったり、彼女にとっては、他の時代・異文化はその創作において大切なモチーフになる。
そして、製品の中の未完成さや欠点をあえてデザインし、本来自然がありのままにもつ姿になぞらえ、完全でないことが、人間の生活を起伏にとんだ、豊かなものにしてくれると問いかける。そしてそれが彼女の作品にあっては欠点にはならず時にウイットに富んだチャーム・ポイントになっている。